今の時代の豊かさってなんだろう。
この手の本を、久しぶりに読みました。
よくある読者を煽る形のお金の本でもなく、自己啓発系の色が強いわけでもない。
お金と豊かさについての真理を突いている良書。
節約ではなく、倹約しよう。
倹約とは、無駄を省く行動だ。
お金をためるために、過度な節約をしていることをよくTVなどでも見かけますが、それって豊かさを犠牲にしている行為にも思うことがよくあります。それでケンカしてたら本末転倒じゃんって。
高価なスーツ(4万円以上)を買う人を職業で見ると、共働きの中間管理職、弁護士、マーケティング営業職の管理職、医者などが多く、事業主は少ない。
スタートアップを経験した人は、はじめの固定経費はなんともいえない存在ですもんね。このあたりのコスト意識は確かに強いと思いました。
自分も経済的にゆとりがあれば、いいスーツを着たいなあなんて思っていましたが、今の価格帯のスーツになんの不満も感じているわけでもないんです。
誰かから、みっともないとも見られていないと思う。
てことは、自己満足でしかないのに、こういうことを繰り返していくと収入がいくら上がっていってもいつまでも家計は余裕がでない。
こんな家庭ばっかりなんじゃないの?
スーツに限らず、必要ないのにどんどん消費は肥大化していく。
後戻りできなくて、働くことが必然というスパイラルにはまっていく。
年収が多くても失業したら、半年で破綻なんて家庭が多いそう。
そりゃあ、楽しくない仕事してたらもう地獄ですよ。
少し前の時代は、消費することが最大の生き甲斐だったのかもしれない。
いつか◯◯を買う!それを目指してがんばる!
今の時代は、そういう考え方が薄れているといいながらなんとなく消費の奴隷になってしまっている人たちも多いように感じます。
そして、本質。
金持ちになることの意味は、金を使うことでも高いものを買うことでもない。
経済的に自立すること。自分の欲求をコントロールし、家族を支え、よき夫(妻)、しつけのよい子どもの親になること。
たしかに。
世の中、お金じゃないけど、お金も大事。
そんなに欲しいものがいっぱいあるわけじゃないけど、お金がほしいのは、経済的に自立したいからなのかもしれない。なんかすごく腑に落ちた。
生活改善への決意をもとう!!
- 作者: トマス・J・スタンリー,ウィリアム・D・ダンコ,斎藤聖美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/23
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